呉清源杯決勝三番勝負の第1局を制した上野愛咲美女流立葵杯(左)。右は中国唐嘉雯六段=29日、中国福州市、日本棋院提供

 囲碁の女子世界メジャー「第7回呉清源(ごせいげん)杯」決勝三番勝負の第1局が29日、中国・福州市で打たれ、日本の上野愛咲美(あさみ)女流立葵杯(23)が中国の唐嘉雯(とうかぶん)六段(20)に黒番中押し勝ちし、日本女子初の世界メジャー制覇まであと1勝とした。第2局は30日に打たれる。

 24人が出場する大会に、日本は主力の3選手を派遣。上野の妹の梨紗女流棋聖(18)は2回戦で、藤沢里菜女流本因坊(26)は準々決勝で敗れたが、上野は中国3選手を破って決勝に勝ち残っていた。

 かつて囲碁最強国だった日本は、今世紀に入ってから中国、韓国に圧倒されてきた。しかし今年9月、一力遼名人(27)が日本勢19年ぶりの世界メジャー制覇を達成。女子は昨年の呉清源杯の藤沢に続く上野の決勝進出で、再び世界における存在感を高めている。

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