長野県南木曽(なぎそ)町の旧中山道妻籠(つまご)宿にある国の重要文化財「脇本陣奥谷(おくや)」で、囲炉裏端に降り注ぐ「光芒(こうぼう)」が、幻想的な空間を作り出している。1年で最も太陽の位置が低くなる冬至の21日前後は光の筋が長く伸び、格子窓から差し込む陽光が室内の煙を照らすことで幾筋も浮かび上がる。
江戸時代にタイムスリップしたような光景を求め、寒さが厳しくなるこの時期も、訪日外国人(インバウンド)を含む観光客が集まる。脇本陣奥谷を含む南木曽町博物館は年末年始の29日~1月3日休館。問い合わせは同館(0264・57・3322)へ。