たらいやたも網で生き物を捕まえるボランティア=2024年9月5日、和歌山市一番丁、榊原織和撮影

 堀の水ぜんぶ抜いてみたら……? 和歌山市の和歌山城で5日、堀の水位を下げて生息する生き物を調べる試みがあった。テレビ番組の企画でボランティアらが堀に入って生き物を採集し、市もこの機会を利用して水面下にある石垣の調査をした。普段、人が立ち入れない堀の中から、何が分かったのだろうか。

 水を抜いたのは和歌山城公園北側の一の橋から御橋廊下の南側まで約9400平方メートル。土囊(どのう)を積んでポンプで水を抜き、通常1・5~2メートルの水深を1メートルほど浅くすると、泥が積もった底が見えた。

 市などが企画に合わせて募集したボランティア120人が堀に下り、御橋廊下付近に集まった生き物を採集。和歌山城公園内に並べられた大きないけすや水を張ったたらいに運んだ。

 2時間ほどで100匹以上の…

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