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バチカンで2025年2月1日、「聖年」の行事に出席するローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇=ロイター

 ローマ教皇庁(バチカン)は17日、気管支炎の治療で入院中のフランシスコ教皇(88)について、呼吸器の感染症の検査の結果、治療法の変更が必要になったと発表した。バチカンは「適切な入院が必要」としており、当初は数日と想定されていた教皇の入院が長引く可能性がある。

 バチカンの17日の声明によると、同日までに実施された検査でフランシスコ教皇が「多菌性の感染症」にかかっていることが判明し、治療法の変更が必要になったという。バチカンは教皇の健康状態について「これまでに実施されたすべての検査は、適切な入院が必要となる複雑な病状を示している」と説明している。

 教皇は14日に気管支炎の悪化でローマ市内の病院に入院。検査で呼吸器の感染症が判明したことから、投薬治療を受けていた。バチカンは同日の発表で、教皇に軽い発熱の症状があることを明かした上で、経過は良好だとしていた。

 フランシスコ教皇は2013…

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