
福島県立磐城高校の吹奏楽部顧問を長く務めた県吹奏楽連盟副会長で県音楽監督の根本直人(ねもと・なおんど)さんが8日、病気のため亡くなった。74歳だった。通夜は13日午後6時、葬儀は14日午前10時から、いわき市鹿島町御代赤坂22の1のメモリアルホールみよの杜で。喪主は妻尚恵(ひさえ)さん。
いわき市出身。音楽の教諭として1999年から12年間、県立磐城高校吹奏楽部の顧問を務めた。顧問の前後も指導した同部を全日本吹奏楽コンクールに14回導き、うち6回は金賞を受賞。退職後は市内の医療創生大(当初はいわき明星大)吹奏楽団の音楽総監督となり、同コンクールに初出場を含めて3回出場させた。今年1月に胃がんの再発が見つかり、3月に入院していた。
連盟によると、教え子からはNHK交響楽団員ら多数の奏者が輩出。トランペット奏者の小野寺宏貴さんは、連盟に「先生の存在がいかに大きなものであったかを改めて感じております。先生が残された数々の教えと、吹奏楽界への貢献は、今後も多くの人の心に生き続けることでしょう」との弔文を寄せた。