投稿サイト「note」のプリズンライターズのページ。投稿者には「A○○」と個別の番号が振られている

 獄中の受刑者による文章をネット上で公開する取り組みがある。題して「プリズンライターズ」。受刑者の生の声を広く届けられる場である一方、活動は一筋縄ではいかないことも。それでも、文章を通して見えてくるものがあるという。

 「社会を離れてから今年で17年が経ちます。(中略)今では家族も友もなく、我が身一つで先の見えない長き道を歩んでおります」

 プリズンライターズのサイトに並ぶ文章の一つだ。受刑者支援団体「ほんにかえるプロジェクト」の活動で、受刑者らの手書きの文章をボランティアがテキスト化して公開している。

「持っているだけで怖い手紙」もある だけど

獄中の受刑者への支援活動は、時に大きなトラブルに見舞われることも。
それでも、彼らの生の声を社会に届けることには、受刑者と社会の人々の双方にとって意義があるとボランティアのスタッフは言います。
記事の後半では、受刑者の実際の投稿も紹介しています。

 活動の中心を担うサユリさん(57)によると、文章を通して社会とのつながりを作るのが狙いで、米国の同様の支援活動を参考に2022年に始めたという。

 「再犯が減らないのは本人の…

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