首相就任から8日後の衆院解散、26日後の投開票まで、いずれも戦後最短の慌ただしい総選挙が動き出した。国政をめぐる論戦が始まるなか、高校生は政治や選挙をどう学び、考えようとしているのか。鷗友学園女子(東京都世田谷区)の授業を取材した。
9日午前、3年生の政治経済の授業で、新木隆太教諭が「衆議院きょう解散へ」と書かれた記事を電子黒板に映し出した。この日の午後、衆議院が解散すると報じられていた。
「衆議院に議席を持っている政党、どれくらい言える?」
生徒から次々に党名が上がる。「党首が交代したばかり」「党員が踊る動画を見たことがある」といった声も。
「では、各党の政策は?」
「……」
生徒たちが重視した政策は
生徒たちは投票先を選ぶにあたって、どんな政策を重視するのか。前週の授業でアンケートを取っていた。「防災、震災復興」「憲法」「原発、エネルギー」など9項目から、生徒たちは各自最大二つまで選んだ。
生徒たちは「タイムリーなの…