しょうゆだるをリノベーションした水風呂の脇に立つ川崎翔護さん=2024年9月9日午後0時58分、香川県観音寺市、和田翔太撮影

 夕日の美しさで知られる瀬戸内海の有明浜に面した温泉施設「琴弾(ことひき)廻廊(かいろう)」(香川県観音寺市)が9月15日、「日本最多のサウナ施設」をうたってリニューアルオープンした。

 運営するのは明治時代の創業で、広島市の原爆ドームのれんがを製造した讃岐煉瓦(れんが)。「百年企業」がサウナに力を入れるのはなぜなのか。

 野球場のグラウンドに相当する1万平方メートル以上の琴弾廻廊は、銭形砂絵で知られる名勝・琴弾公園に隣接する。今年3~9月にかけて11種のサウナと7種の水風呂が順次開業した。

 フィンランドのサウナストーブメーカー「ハルビア」の日本法人によると、「サウナの種類の数だけならおそらく日本一」という。

 サウナ好きの記者はさっそく訪ねた。

 目を引いたのが、かまくら型の「Kama Sauna」だ。日本古来の蒸し風呂とされる「釜風呂」を現代風にアレンジしたという。

 腰をかがめて小さなドアを開くと、薄暗い空間が広がっていた。床にはござが敷いてあり、約50度の低温高湿な空間で寝転びながらリラックスできる。じわりと身体全体に汗が滴った後、水温10~20度ほどの水風呂は最高に気持ちがよい。

 次に体験したのは、「Ship Sauna」。

 サウナ大国・ノルウェーの首…

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