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愛知県稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)で10日、江戸時代から続く伝統神事「はだか祭」があった。災いを一身に引き受けるとされる「神男(しんおとこ)」に触れて厄を落とそうと、下帯姿の裸男(はだかおとこ)たち約8千人が激しくもみ合った。
今年の神男は同市西島の会社員、加藤稜大さん(26)。午後4時半ごろ、参道に神男が登場すると、裸男らは「ワッショイ、ワッショイ」と声を上げながら神男に殺到した。
この時の気温は6度。震えるほどの寒さの中、水をかぶった裸男らから湯気が立ち上り、会場も熱気に包まれた。1時間かけて神男が儺追殿(なおいでん)にたどり着くと、大きな歓声が上がった。
はだか祭の前に行われたササを奉納する神事「儺追笹(なおいざさ)奉納」には女性グループも参加。長い間、女性は事実上参加できなかったが、昨年から法被を着て参加できるようになった。今年は、警察に届け出ただけで七つの女性団体から約240人が参加した。