南米チリにある「標高世界一」の東京大アタカマ天文台(TAO)で、研究者らが地球に接近中の紫金山・アトラス彗星(すいせい)の撮影に成功した。暁の空に白く長い尾を引く姿が写っている。

 TAOは、アタカマ砂漠にそびえるチャナントール山(標高5640メートル)の山頂にある。「標高世界一の天文台」としてギネス世界記録に認定された。

 現地時間の9月30日午前6時9分、デジタルカメラで紫金山・アトラス彗星の撮影を試みた。雲が消えると、薄明の空に白く長い尾を引く姿を肉眼でも見ることができたという。

 撮影に参加した東京大の高橋…

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