協調路線をアピールする国政与党と、対抗姿勢を強める野党――。小池百合子・東京都知事(71)の知事選への出馬表明を受け、都議会各会派は12日、現職に対するそれぞれの「距離感」をにじませた。
小池氏は無所属で立候補し、政党推薦を求めない考え。都議会最終日に議場で3選を目指すことを宣言した直後、自民党会派の控室に向かった。
「よりよい都政(に向けて)、引き続きよろしくお願いします」
小池氏がこう呼びかけると、会派幹事長の菅野弘一都議は「ぜひ一緒に力を合わせて行きたいと思います」と応じた。
自民都連は10日、小池氏出馬の場合は支援する方針を決めた。表明後に取材に応じた菅野氏は「どんな協力ができるか早急に決めないとならない」とした。
ただ、議場での出馬表明の際、自民の議席からの拍手はまばらだった。
「これまで散々戦ってきたの…