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氏名公表の措置を受けて会見する長生村の石井俊雄村議(右)と石川忠夫村議=2024年11月28日午前11時35分、千葉県長生村本郷、中野渉撮影

 千葉県長生村議会は28日、女性村議にハラスメント行為をしたとして、村議会ハラスメント防止条例に基づき、2村議に氏名公表と指導の措置をとった。行為を認定して措置をとるのは初めて。

 措置を受けたのは、前村長の石井俊雄氏(73)と石川忠夫氏(66)の村議2人。石井氏は「事実無根で誠に遺憾」としている。

 村議会事務局などによると、石井氏の後援会は、2022年の村議選で「給食センター建設反対」の公約を掲げた矢部文美村議(44)を推薦。石井氏は、矢部氏が無投票で当選後に公約を変更したことを「公約違反」と長期間、複数回にわたって批判し、ブログなどで情報を流した。ほかに虚偽の情報で誹謗(ひぼう)中傷したことと合わせ、ハラスメントと認定された。

「誹謗中傷はしていない」反論も

 石川氏は、昨年末の他県への研修での宴席で、矢部氏を一方的に叱責(しっせき)。さらに容姿をからかう発言などを繰り返したとされる。ほかに男性村議1人がこの問題に関連して指導の措置を受けた。

 矢部氏が今年9月、文書で審査を申し立てた。村議によるハラスメント審査委員会が4回にわたって開かれ、今月25日に阿井市郎議長に審査結果を報告。28日、阿井議長が結果と理由を示した通知書を渡した上で説明し、謝罪文の提出を求めた。

 措置を受けた石井氏は会見し「村議選での公約を破ったことは問題だ。ハラスメントの結論は事実無根で誠に遺憾。誹謗中傷は一切していない」と反論した。「どこを謝罪すればいいのか分からない」とも話した。

 石川氏は「決定について全面的に認める。親しい関係だったため誤った行動を取ってしまった。謝罪したい」と述べた。

 長生村議会では昨年5月、当…

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