首都圏を中心に相次ぐ強盗のうち、千葉県市川市の住宅に男らが押し入り住人の女性を連れ去った事件で、県警は27日、住所・職業不詳、久保田陸斗容疑者(21)を強盗致傷などの容疑で公開指名手配したと発表した。実行役とみられるという。事件当時は金髪で、逃走中に髪を黒や茶に染めた姿も確認された。学生時代までは東京都昭島市に住んでいた。捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから、横浜市青葉区の強盗殺人事件に関与した疑いもあるとみられるという。

 千葉県警や警察庁によると、久保田容疑者は他の人物らと共謀し、17日未明、市川市柏井町の住宅に侵入し、住民の50代女性の顔などを殴ってけがをさせ、「金はどこだ。殺すぞ」と脅して軽乗用車などを奪った疑いがある。防犯カメラなどから久保田容疑者を特定。この事件では、ほかに監禁や強盗致傷などの容疑で男2人が逮捕されている。

 また、警察庁はこの事件について、逮捕に結びつく有力な情報を提供した人に上限300万円の報奨金を支払う捜査特別報奨金の対象とした。

 首都圏などでは8月以降、この事件を含めて強盗事件が相次いでおり、これまで警視庁と千葉、神奈川、埼玉の3県警で11事件にそれぞれ関わったとして、実行役ら30人以上が逮捕されている。いずれの事件でも、SNSで実行役を集める闇バイトが絡んでいたとみられている。(板倉大地、鈴木逸弘、稲葉有紗)

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