医師の同行が必要な検診車でのX線胃がん検診で、島根県内の二つの検診機関が長年にわたって医師を立ち会わせていなかったことがわかった。県は7月、両機関に改善を指導した。地方での深刻な医師不足が背景にあるとみられる。
診療放射線技師法は、胃のX線検査は医師の立ち会いが必要と規定する。医師が検診車に同乗しなくても、検診会場に同行していれば違法にならない。
県が改善を指導したのは、公益財団法人島根県環境保健公社(松江市)と島根県厚生農業協同組合連合会(JA島根厚生連、島根県出雲市)の2機関。ともに市町村から受託して、検診車で各地を巡るがん検診を実施している。
違法状態と認識後も
県環境保健公社によると、医…