小浜・京都ルートの早期着工、整備に向け手を取り合う松崎晃治・小浜市長(右)と杉本達治知事(中央)、井田浩志・小浜商工会議所会頭=2024年5月8日午後1時31分、福井市、佐藤常敬撮影

 北陸新幹線の敦賀以西ルートに注目が集まるなか、福井県小浜市の松崎晃治市長と杉本達治知事が8日、県庁で面談し、「小浜・京都ルート」で進めるよう政府へ要望を強めることを確認した。

 与党が2016年に小浜・京都ルートを決定。しかし環境アセスメントの遅れなどから着工が見送られてきた。その間、石川県内の一部の首長や経済界から「米原ルート」の再検討を求める声が出てきた。

 松崎市長は「今年が最も重要な時期。県も一体となって国に働きかけてほしい」と求めた。同席した小浜商工会議所の井田浩志会頭も「詳細が決まらないと、まちづくりができない」と訴えた。

 杉本知事は「そう遠くない時期に、詳細なルートと駅の位置が分かるという感触がある」と応じ、「来年度予算が重要だ。着工、事業費を形にしてもらうことを目指して沿線全体で声を上げていく」と話した。(佐藤常敬)

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