31日付で退任する道教育委員会の倉本博史教育長(63)が同日、会見した。2021年6月に就任した倉本教育長は、新型コロナ禍での対応が一番に思い出されるとしたうえで、「教員や保護者などのご尽力で感染防止対策と学びを止めない取り組みを両立させながら何とか進めることができた。1人1台端末の導入やICT(情報通信技術)による授業改善などを進める契機になったと考えている」と振り返った。

 一貫して取り組んできた一つに人口減少時代における教育のあり方を挙げ、道教委の「道高校遠隔授業配信センター」(愛称・T―base)の制度を開始するなどさまざまな取り組みを試みたとした。「学力体力の向上や、いじめ、不登校対策などさまざまな課題があるが、後任の教育長のもと、引き続き取り組んでもらいたい」とした。

 後任には、道経済部長などを歴任した中島俊明氏(58)が6月1日付で就任する。(佐藤亜季)

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