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ウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンスクの前線で10月28日、砲弾を点検するウクライナ兵=AP

 米国防総省のシン副報道官は28日、北朝鮮がロシア東部で訓練を受けるために派遣した兵士の数は合計約1万人にのぼるという最新の分析を明らかにした。今後数週間のうちに、ウクライナ近辺に配備されたロシア軍の戦力強化のために派遣されるとみており、すでに一部の兵士はウクライナとの国境に近いロシア南西部クルスク州方面へ移動しているとみられるという。

 シン氏は記者団に「ロシアがクルスク州で北朝鮮兵をウクライナ軍との戦闘に投入したり、戦闘支援をさせたりするつもりではないかとの懸念を深めている」と述べた。仮に前線で戦闘に加われば、北朝鮮はロシアの共戦国となり、米軍が提供した兵器でウクライナ軍が北朝鮮兵を攻撃することは問題ないという見解も示した。

 北朝鮮兵の派遣について、米国はこれまで「3千人以上」との見方を示していた。人数が増えたことについてシン氏は「(ロシアの)プーチン(大統領)の窮地が深まるにつれ、さらに増える可能性もある」と述べた。

 派兵がインド太平洋地域に与…

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