世界最大級の自動車展示会「北京国際モーターショー」が25日、中国北京市で開幕した。中国市場で好調な電気自動車(EV)には、家電大手の小米科技(シャオミ)が参入するなど、価格競争が激しさを増す。劣勢の日本勢はEVの新モデル投入や地場のIT企業との協業に商機を見いだそうとしている。
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北京モーターショーは、上海と隔年で交互に行われ、前回の2022年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。中国メディアや主催者によると、世界から1500社超が参加し、117の新車が世界初公開される。
「競争力がとても強く、ユーザーに支持されている」。この日の発表会で、シャオミの雷軍会長は先月末に初めて投入したEV「SU7」の販売台数が1カ月足らずで7万5千台を超えたと表明。その人気ぶりに胸を張った。
SU7の売りはコストパフォーマンスの高さ。最上位モデルは29万9900元(約640万円)と米EV大手テスラの競合モデルの半額以下で、性能面では上回るとの触れ込みだ。
中国のEV市場は価格競争が…