自民が公認した前職・元職候補

 27日投開票の衆院選で自民党が派閥の裏金問題による逆風を受ける中、若手候補の勝敗に注目が集まっている。政権を奪還した2012年以降に当選した4期生以下の候補にとって、これほど厳しい状況下の選挙は初経験だ。若手の戦いが全体の勝敗も左右するため、石破茂首相ら党執行部は応援に躍起になっている。

 「今回のパーティー券の不記載問題は、あって良いことではありません。心からおわび申し上げます」。18日、北海道石狩市で4期生候補の応援演説に立った首相は、聴衆に頭を下げると、声を張り上げこう続けた。「電話1本かけていただくだけで票はガラッと変わります。間違いのない人です」

 この日首相が応援に入った6候補のうち、4人が当選4期以下の若手だった。15日の公示以降、森山裕幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長ら党幹部に加え、岸田文雄前首相や麻生太郎最高顧問ら重鎮議員も若手の応援に駆け回っている。

 ある党幹部は「4期生あたり…

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