東京五輪・パラリンピックの選手村を改修したマンション群「晴海フラッグ」。今年1月に入居が始まった。中央部ではタワーマンションの建設が進む=2024年6月5日午後1時47分、東京都中央区、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影
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 「隣の部屋が転売に出されているようだ」

 妻と5歳、0歳の子どもと暮らす会社経営の男性(35)は1月、中央区内の別のマンションから「晴海フラッグ」に引っ越した。5回の抽選を経て購入の権利を得た新居の間取りは以前の部屋と同じ3LDKで、購入価格も同じくらいだったが、広さは約1・5倍になった。暮らしは快適だが、隣室は生活の気配がないという。

 東京五輪の選手村を改修したマンション群では、年明けから入居が始まり、都によると6月1日現在、5400人超が暮らす。全ての棟が完成すれば、住民は約1万2千人に上ると見込まれる。

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