サヨナラ勝ちし、喜ぶ加藤学園の選手たち=草薙球場
  • 写真・図版

 第71回春季東海地区高校野球静岡県大会は、5日に静岡市駿河区の草薙球場で決勝があった。加藤学園がタイブレークの延長十回にサヨナラ勝ちし、2年連続2回目の優勝を飾った。

 静岡は一回、四球で出た先頭打者を4番和田琉汰選手が犠飛でかえして先行したが、加藤学園・小沢亨彦投手の要所を締める投球に追加点を奪えなかった。

 3位決定戦は、七回まで1点を争う展開から、終盤に浜松開誠館が竹内文太選手の走者一掃の三塁打などで東海大静岡翔洋を突き放した。

 加藤学園と静岡は18日から岐阜県で始まる東海大会に出場する。

 延長十回裏、無死一、二塁で始まった加藤学園の最初の打者は5番の主将・小室太陽選手。内野守備の前進を見て、サイン通りに送りバントをするのはやめた。たたきつけた打球は中前安打となり、無死満塁とチャンスが広がった。

 米山学監督は、選手が自ら判断してプレーすることを認めていた。

 6番・坂本大河選手は二ゴロ。三塁走者は本塁でアウトになったが併殺は免れ、1死満塁に。二塁に進んだ小室選手は、次の打者がゴロを打ったら、一気に本塁に突っ込もうと考えた。

 新チームで立候補して主将になった。「昨年、一昨年と比べて、力がないチーム。バントや走塁、キャッチボール、できることを突き詰めてやろうと言ってきた」

 7番・屋(おく)海州選手は遊ゴロ。本塁封殺、今度も捕手の一塁送球より屋選手の足が速かった。小室選手は三塁コーチの制止を振り切り、速度を緩めずに三塁を回ってサヨナラのホームを踏んだ。

 米山監督は小室選手の走塁について「思い切り、あきらめずやってくれた」と評価。「もしかしたらを信じてやっておく、をチームに植え付けたい」と話した。(斉藤智子)

共有