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リーグ屈指の投手陣を誇る阪神で今季、楽しみな存在になりそうだ。20歳の左腕、門別啓人。8日の紅白戦で先発し、上々の投球を見せた。
一回、初球で打者のバットをへし折って遊飛に。2死から四球を与えたが、続く4番の新外国人ヘルナンデスを142キロで見逃し三振に仕留めた。
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2回を投げ、打者8人に被安打1の無失点投球。ほぼ直球勝負で「打者のタイミングを遅らせたり、ファウルを取れたりできた。そこは良かった」。
東海大札幌高から2022年秋のドラフト2位で入団した。岡田彰布前監督からポテンシャルを評価され、1年目だった23年9月に1軍デビュー。昨季は中継ぎとして開幕1軍を勝ち取り、先発も含めて5試合に登板した。ただ、プロ初勝利はつかめていない。
門別がこのキャンプで意識しているのが「ギャップ」だ。直球の際は力のこもったフォームで投げるなど、昨季は「打者の思った通りの球になって怖くない」投球になっていたと分析。相手を惑わすべく、ゆったりとしたフォームを実戦で試した。
藤川球児監督も「ひょうひょうとした中でかわいげもあるし、強さを持ち合わせている。そのギャップがマウンドできっちり出たんじゃないか」「自分のいきたい方向と、自分のメンタリティーが同じところにいるからこそ、順調にきているんじゃないか。楽しみですよね」と高評価。昨季13勝の才木浩人や、23年最優秀防御率の村上頌樹、2年連続2桁勝利の大竹耕太郎をはじめとした実力者もひしめく開幕ローテーション争いに名乗りを上げた。=宜野座