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JR高知駅前で開催した「ファン感謝祭」で語る山本志穂美社長。選手たちの前に立ち、J3参戦を報告した=2024年12月15日、高知市北本町1丁目、蜷川大介撮影
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 高知県全域をホームタウンとするサッカーの高知ユナイテッドSCがJ3参戦を決め、Jリーグが1993年に始まって以来初めて、四国4県全てにJリーグクラブがそろうことになった。来季の四国のJリーグは全5クラブとなり、盛り上がりそうだ。

 高知ユナイテッドSCはアマチュアの日本フットボールリーグ(JFL)所属だった。今月7日、「J3・JFL入れ替え戦」の第2戦で、プロJ3のYS横浜を2―0で破り、県勢として初のJ3参戦を決めた。

 2016年、Jリーグをめざして県内の二つの社会人クラブが統合して発足した。20年からJFLに所属。22年に県出身の元Jリーガー、吉本岳史氏(46)が監督に就き、堅守速攻スタイルを磨いた。

 23年には天皇杯でJ1のガンバ大阪、横浜FCを相次いで破り、川崎フロンターレに0―1で惜敗するなど力をつけていた。

 高知県は人口が少ないうえ、野球人気が根強い。

 高知市出身で明徳義塾高、JFLのソニー仙台FCなどを経て23年に入団したMF佐々木敦河選手(26)は「子どもの頃、高知でJリーグは考えられなかった。見たことのなかった景色を自分でつくれた。ワクワクして楽しみで仕方がない」と話す。

高知県に初めて誕生したJリーグクラブ、高知ユナイテッドSC。23~24年シーズン、快進撃の裏側で苦悩を抱えていました。選手やサポーターから「寮母さん」と慕われる女性の行動が、チームを導きました。

 高知ユナイテッドSCの躍進…

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