高知県全域をホームタウンとするサッカーの高知ユナイテッドSCがJ3参戦を決め、Jリーグが1993年に始まって以来初めて、四国4県全てにJリーグクラブがそろうことになった。来季の四国のJリーグは全5クラブとなり、盛り上がりそうだ。
高知ユナイテッドSCはアマチュアの日本フットボールリーグ(JFL)所属だった。今月7日、「J3・JFL入れ替え戦」の第2戦で、プロJ3のYS横浜を2―0で破り、県勢として初のJ3参戦を決めた。
2016年、Jリーグをめざして県内の二つの社会人クラブが統合して発足した。20年からJFLに所属。22年に県出身の元Jリーガー、吉本岳史氏(46)が監督に就き、堅守速攻スタイルを磨いた。
23年には天皇杯でJ1のガンバ大阪、横浜FCを相次いで破り、川崎フロンターレに0―1で惜敗するなど力をつけていた。
高知県は人口が少ないうえ、野球人気が根強い。
高知市出身で明徳義塾高、JFLのソニー仙台FCなどを経て23年に入団したMF佐々木敦河選手(26)は「子どもの頃、高知でJリーグは考えられなかった。見たことのなかった景色を自分でつくれた。ワクワクして楽しみで仕方がない」と話す。
高知県に初めて誕生したJリーグクラブ、高知ユナイテッドSC。23~24年シーズン、快進撃の裏側で苦悩を抱えていました。選手やサポーターから「寮母さん」と慕われる女性の行動が、チームを導きました。
高知ユナイテッドSCの躍進…