19日の青森県十和田市長選で初当選した桜田百合子市長(57)が30日、初登庁した。県内の女性市長は初。職員らから花束を渡された桜田氏は、大きな声で「よろしくお願いします」とあいさつした。
桜田氏は鳥取県出身。陸上自衛隊を経て博幸さん(元市副議長)と結婚後、十和田市内の整骨院に勤務した。急逝した博幸さんの後を受け、2017年の市議補選で初当選。3期目途中、前市長の実質的な後継者として立候補した市長選では自民党県連の推薦も得て、新顔4人との戦いを制した。県内の女性首長としては外ケ浜町の山崎結子町長に次ぎ2人目となる。
桜田市長は約200人の市職員を前に初訓示。「市民の命、財産、暮らしを守る責任の重さを痛感し、身が引き締まる思いだ。職員が力を存分に発揮できるような雰囲気を作っていきたい。もし私が笑顔を忘れた際には『市長、笑顔ですよ』と一声かけてくれればありがたい」と呼びかけた。
初の記者会見では、3歳児未満の保育料無償化などの公約について、「新年度の当初予算の編成まで時間もなく、補正で対応する」と説明した。