育徳館―西日本短大付 三回表育徳館2死一、二塁、山下の適時二塁打で二塁走者に続いて一塁走者の小森も生還

 第155回九州地区高校野球福岡大会は13日、小郡市野球場で決勝があり、西日本短大付が15安打の猛攻で、育徳館を16―3で破り、4季ぶり9度目の優勝を飾った。両チームは26日から大分県で開かれる九州大会に出場する。決勝に先立って行われた3位決定戦では、東福岡が延長10回タイブレークの末、5―4で修猷館にサヨナラ勝ちした。

 12日の準決勝で東福岡を相手に劇的な逆転サヨナラ勝ちを演じた育徳館。決勝は、今夏の甲子園で16強に入った西日本短大付の猛打を止められなかった。

 準決勝で153球を投げたエースの島が初回にいきなり3ランを浴びる。「甘く浮いてしまった」と悔やむが、「その後は切り替えられた」。粘りの投球で抑えるうちに、五回には小森の適時打で同点に追いつくなど、前半は強豪に食らいついた。

 小倉藩校の流れをくみ、創立266年を迎える公立伝統校が春秋通じて初の九州大会に挑む。島は「テンポよく1個1個アウトを取って、チームが勝てるように投げたい」。井生(いおう)監督は「どこと当たってもレベルが高い。一生懸命やるだけ」と話した。(酒瀬川亮介)

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