14年ぶりの営業運転を先月始めた東北電力女川原発(女川町、石巻市)に対し、宮城県と30キロ圏内の7市町は30日、安全確保に関する協定に基づく立ち入り調査を行った。地元自治体の立ち入り調査は2号機の再稼働後、初めて。県によると特段の問題はなかったといい、作業員の教育などを求めた。
2号機は昨年10月の再稼働前後、非常用空調システムの誤作動や、原子炉内の中性子計測器を校正する作業で、検出器を原子炉に導く案内管が外れて原子炉を停止させるトラブルが発生。再発防止策を講じ、昨年末から営業運転を始めている。
調査には県と7市町の職員計21人が参加。トラブルの再発防止策や、廃炉中の1号機から3号機への使用済み核燃料の搬出状況を確認した。調査は一部を除き、報道陣に非公開で行われた。
県によると、2号機の中央制…