再審(裁判のやり直し)について法務省が法制審議会に諮問すると7日発表したことで、70年以上も手つかずだった制度が変わる可能性が出てきた。ハードルの高さから「開かずの扉」とも表現された再審制度。どんな課題があり、議論はどう進むのか。
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「再審制度のあり方をめぐり指摘を受ける事態になったいま、何もしないわけにはいかない。専門家にしっかり議論してもらう時期だ」
法務省関係者は、法制審に諮問する理由をこう語った。背景には、現状への強い批判がある。
「再審請求」と「再審公判」の2段階
近年、確定済みの重大事件の…