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日本維新の会の兵庫県組織「兵庫維新の会」は26日、昨秋の知事選期間中に政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に情報提供した岸口実県議を除名、増山誠県議を離党勧告とする処分を発表した。日本維新の吉村洋文代表は25日、除名処分を受けた場合は議員辞職すべきだとの考えを示しており、岸口氏は決断を迫られる形となっている。
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会見を開いた兵庫維新代表の金子道仁参院議員は、岸口氏の処分理由について「公人の立場で真偽不明の文書を情報発信の意図のある第三者に渡した社会的責任は重大」と述べた。増山氏については、「百条委員会(県議会調査特別委員会)委員の立場で秘密保持に抵触する行為を行ったことは、議会人として法令順守意識が全く足りない」などと説明した。
問題となった情報提供とは、増山氏が知事選期間中に、知事選への影響を避けるため非公開と事前に申し合わせていた百条委の音声データを、当時知事選に立候補していた立花氏に提供したもの。備忘録として自作した告発者の元西播磨県民局長(故人)の真偽不明の私的情報が書かれたメモも渡していた。
岸口氏は、知事選期間中に立花氏と面会し、会派の異なる百条委メンバーの竹内英明・前県議を「(内部告発問題の)黒幕」などと記した文書を提供した。竹内氏は「騒動の主犯格」などとする動画を拡散され、知事選の翌日に議員辞職。今年1月に死去した。自殺とみられている。
百条委の委員だった増山氏と岸口氏は2月20日に委員を辞職した。岸口氏は副委員長を務め、知事選当時は維新会派の県議団長でもあった。
日本維新の党紀規則には8段階の処分が定められている。除名は最も重く、離党勧告は上から2番目。
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