18日に始まった大学入学共通テストでは、2022年度から導入された新学習指導要領で必修となった「公共」が初めて出題された。
出題科目のうち「公共,政治・経済」の問題の傾向や特徴、来年以降の受験生への学習のヒントなどについて、河合塾の吉見直倫講師(公共)と栂明宏講師(政治・経済)に聞いた。
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吉見直倫講師(公共)
2022年に入試センターが発表した試作問題では、複雑なデータの分析が必要な問題が含まれていたので警戒していた。
だが、ふたを開けてみると、今回そうした問題は少なく、難易度も出題形式も「現代社会」と大きく変わらなかった。
第1問では、男女共同参画社会に関して、日本の順位の低さが指摘される「ジェンダー・ギャップ指数」を取り上げた。これまでも「政治・経済」で出題されており初めてではないが、現代の社会課題に即したテーマで、公共らしい問題だ。
女性議員比率の国際比較表と…