衆院予算委で、自民党派閥の裏金問題に関連し有罪判決が確定した安倍派会計責任者(当時)の国会への参考人招致の議決直前、退席する公明党の赤羽一嘉氏(右下)=2025年1月30日午前9時1分、岩下毅撮影

 自民党安倍派の会計責任者(当時)の参考人招致が賛成多数で議決された。予算委員会の招致は半世紀ぶりに全会一致の原則が崩れ、少数与党国会を象徴する動きとなった。自民が反対する中、公明党は退席、野党は賛成で足並みをそろえたが、思惑を抱えた各党の駆け引きが、当面続くことになりそうだ。

 今回、苦しい立場に置かれたのは公明だ。連立を組む自民から同調を求められる一方、昨年の衆院選でも「政治とカネ」の問題で自民に振り回され、厳しい姿勢を示す必要に迫られていた。

 斉藤鉄夫代表ら公明幹部は27日午前、対応を協議。この時点では参考人招致に賛成すべきだという意見が強く、その可能性を自民側に伝えた。自民内には驚きが広がったという。28日の自公幹事長らの会合では、公明が「そもそも参考人招致に至らないよう、自民が全容解明に努めてほしい」と要求した。

 公明が最も問題視したのは…

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