トランプ新大統領が就任した20日、首都ワシントンでは就任式のパブリックビューイングやパレードが開かれ、トランプ氏を一目見ようと全米から多くの支持者が集まった。熱狂する人たちは、新大統領に何を見たのか。
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この日、ワシントンの最低気温はマイナス11度、最高気温はマイナス3度の予想だった。記録的な寒波によって、就任式は急きょ連邦議事堂内での開催に。パブリックビューイングが開かれたワシントン中心部の屋内競技場「キャピタルワン・アリーナ」前には、まだ暗い早朝5時ごろから列ができた。
「この寒さは、夜明け前の暗闇のようなもの。今日からは光が差す。私はその光を見るために来た」。テキサス州の主婦ミーナ・ハリスさん(68)は防寒のためのビニールを頭からかぶり、そう話した。
午前6時ごろには、すでに列は2ブロック以上の長さになり、列の先頭は見えなかった。
各地から来た支持者たちは、バイデン前大統領の悪口を言い合ったり、ご当地自慢をしたりして、おしゃべりを楽しんでいた。お年寄りや子どもも並んでいる。「待っているからトイレに行っておいで」などと言ったり、水や食べ物を分け合ったりして助け合う姿も見られた。
「黄金の時代信じたい」「来た価値あった」
午前10時半ごろに競技場内…