強豪として知られる東海大菅生高校吹奏楽部が、23、24の両日、J:COMホール八王子(八王子市)で定期演奏会を開く。今年は、昨年まで5大会連続で出場してきた全日本吹奏楽コンクールの切符を得られなかった。悔しさを乗り越え、部員らが目指すのは「聴いてくれる全ての人に感謝を伝える」音楽だ。
静まりかえった帰りのバス、絞り出した言葉は
9月の都吹奏楽コンクール。課題曲Ⅲ「メルヘン」では、場面ごとの情景が浮かぶような、表情豊かな音を響かせた。力強いファンファーレから始まる自由曲の「巨人の肩にのって」(グラハム作曲)は、細かなパッセージでも、音の粒が浮かび上がってくるような名演だった。金賞は受賞したが、都代表には選ばれなかった。
学校に戻るバスの車内は静まりかえり、重苦しい空気が漂った。
翌日のミーティングで部長の…