写真・図版
韓国の務安国際空港で2024年12月30日、コンクリートの構造物の近くに済州航空の旅客機の残骸があった=ロイター

 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸に失敗し、179人が死亡した事故を受け、韓国の国土交通省は13日、全国の空港の安全性を点検した結果を公表した。事故機が衝突したコンクリートの構造物が問題視されるなか、同省は務安空港をはじめ七つの空港の同様の構造物で、改善が必要だとした。

 コンクリート構造物は、着陸を誘導する装置「ローカライザー」を固定するためのもので、壊れにくい構造だったことが指摘されている。聯合ニュースによると、点検では光州空港、麗水空港など七つの空港で、航空機との衝突時に被害を拡大する恐れがあるコンクリートや鉄骨でできた、構造物が見つかったという。

 同省は今月中に改善策を用意し、年内の改善完了を目指すとしている。

共有