小学6年と中学3年が受ける全国学力調査が、来年度から変わる。コンピューターで答える方式が始まるからだ。また、1人ずつ違う問題を出し、「より詳細な学力を把握できるようになる」とも文部科学省は説明する。

 学力調査はどう変わるのか。

写真・図版
2022年の全国学力調査では、質問紙調査に端末を使って生徒たちが回答した=同年4月、東京都内の中学校、代表撮影

 先月29日、新しい方式のサンプル問題を文科省が公表した。ルーペの正しい使い方を四つの動画から選ぶ▽記号を画面上で動かして電気回路図を完成させる――などだ。

 形式に慣れておくため、来年の調査前にコンピューターで解くよう各校に求めている。

 コンピューターを用いるテストをCBT(Computer Based Testing)という。来年度に中学理科で始めて、2026年度は中学英語も、27年度以降は小学校に広げる方針だ。

CBT化で何が変わる?

 なぜCBT化するのか。

 まず、端末が増えたことがあ…

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