小学6年と中学3年が受ける全国学力調査が、来年度から変わる。コンピューターで答える方式が始まるからだ。また、1人ずつ違う問題を出し、「より詳細な学力を把握できるようになる」とも文部科学省は説明する。
学力調査はどう変わるのか。
先月29日、新しい方式のサンプル問題を文科省が公表した。ルーペの正しい使い方を四つの動画から選ぶ▽記号を画面上で動かして電気回路図を完成させる――などだ。
形式に慣れておくため、来年の調査前にコンピューターで解くよう各校に求めている。
コンピューターを用いるテストをCBT(Computer Based Testing)という。来年度に中学理科で始めて、2026年度は中学英語も、27年度以降は小学校に広げる方針だ。
CBT化で何が変わる?
なぜCBT化するのか。
まず、端末が増えたことがあ…