
兵庫県尼崎市の介護老人保健施設に入所中の男性に暴行を加えてけがを負わせたとして、県警尼崎東署は4日、当時勤務していた介護職員の山本理奈容疑者(35)=同市長洲本通1丁目=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
署によると、逮捕容疑は2月4日未明、同市若王寺3丁目にある施設内で、担当していた男性(84)を足蹴にしたり、胸ぐらをつかんで引き倒したりし、顔面に3週間のけがを負わせたというもの。
翌日、男性の顔にけががあるのを施設職員が発見。施設によると、男性は「殴られた」と言ったが、山本容疑者は「転倒したか、タオルでこすって内出血したのではないか」と説明したという。
施設側が男性の部屋の防犯カメラを確認すると、暴行の様子が映っており、警察に届け出た。
山本容疑者は県警の調べに対し、「カメラに映っている行為であれば、すべて私がしたことに間違いありません」と供述しているという。
山本容疑者は退職願を出したが、施設側は7日付で懲戒解雇にする方針という。