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茨城県教育委員会は、教育施策への助言や生徒らへの講演会で講師を務める「いばらき教育アドバイザー」を、先端技術や科学分野の専門知識を有する2人に委嘱した。教育アドバイザーの委嘱は県教委として初の試み。
1月末に教育アドバイザーに就任したのは、気象庁気象研究所主任研究官で県立竹園高校(つくば市)卒業生の荒木健太郎さん(40)と、大手通信会社ソフトバンクの五十嵐祐二さん(58)。
雲研究者として気象に関する著書もある荒木さん。「気象は防災情報につながる大切なものだが、楽しくないと学び続けられない」をモットーに、子どもたちの科学リテラシー向上をめざすという。
五十嵐さんはソフトバンクのCSR本部参与として、県内の自治体や学校と連携。AI(人工知能)やプログラミング教育を推進する活動をしている。委嘱式では「教育DX(デジタル化)で子どもたちに最適な学びを提供したい」と誓った。