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コンバインで次々と刈り取られる新米=2024年9月、鳥取県内、渡辺翔太郎撮影

 農林水産省は31日、備蓄米の運用を見直すことを決めた。従来の凶作時に加えて、円滑な流通に支障が生じた場合にも、市場に放出できるようにする。新米の流通後も米価上昇が止まらない想定外の事態を前に、方針を転換した。

 同日開かれた農水省の審議会の部会が見直し案を了承した。流通が混乱している場合、集荷業者らに備蓄米を売却する。ただ、米価が過度に下落して農家の反発を招くことを防ぐため、1年以内に同量を買い戻す。

 今回は、流通が混乱した際に備蓄米を放出する制度を新設にするにとどめた。実際に実施するかは、改めて判断する。

 2024年産の生産量は前年…

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