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傘寿記念の演奏会に参加する神奈川大吹奏楽部卒業生たちとの初練習で、指揮をする小澤俊朗さん(左奥)=2024年11月16日午後3時35分、横浜市内、魚住ゆかり撮影

 千葉県立銚子商業高校や神奈川大学の吹奏楽部を全国有数の部に育てた小澤俊朗さんの80歳を祝う演奏会が12月1日、東京都内で開かれる。吹奏楽の普及にも力を入れた小澤さんのもとに、全国から教え子ら200人以上が集まり、ゆかりの曲を披露する。

 小澤さんは千葉県出身。フリーのトランペット奏者としてオーケストラで演奏しながら、1966年から母校・銚子商の吹奏楽部で指導を始めた。全日本吹奏楽コンクールに9回導くとともに、78年からは神奈川大を指導。全日本吹奏楽コンクールでは、出場33回で31回も金賞を獲得した。

 長く日本の吹奏楽界を牽引(けんいん)する存在だ。全国各地の吹奏楽指導者が学び、交流する研修会「日本吹奏楽指導者クリニック」の代表を長く務めた。そのほか、毎年首都圏で開かれる「21世紀の吹奏楽『響宴』」を98年から始め、未発表の「国産」吹奏楽曲を演奏し、光を当てた。

 そんな小澤さんに傘寿の贈り…

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