警視庁本部

 偽造した運転免許証と在留カードを使用したとして、警視庁はインドネシア国籍で解体業の男(38)=愛知県蒲郡市=を偽造有印公文書行使と出入国管理法違反の疑いで逮捕し、10日に発表した。容疑を認めているという。

 月島署によると、男は昨年8月1日、東京都中央区晴海1丁目の交差点でレンタカーを運転中、交通違反で停止を求めた警察官に対し、偽造の運転免許証と在留カードを提示した疑いがある。直後にレンタカーで逃走し、署が行方を追っていた。

 男は副業で観光ガイドをしており、事件当日はインドネシア人の客を乗せてディズニーランドに行く途中だった。署に「ここで逮捕されたら客をディズニーランドに連れて行けなくなると思った」と供述しているという。

 偽造の運転免許証と在留カードは2017年にインターネットを参考に作り、その後に約50回、日給2万円で観光ガイドをしていたという。男は04年に密入国したとも話しているといい、署は入国の経緯について出入国管理法違反の疑いでも調べる。(遠藤美波)

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