パレスチナ自治区ガザで停戦が維持されるなか、もう一つのパレスチナ自治区、ヨルダン川西岸北部の難民キャンプで、イスラエル軍が軍事作戦を強化している。イスラエル軍は「対テロ作戦」と説明するが、家屋や道路など生活のインフラを破壊し、住民たちは避難を余儀なくされており、西岸の「ガザ化」を進めているとの批判も上がっている。

 「友人から送られてきた動画を見たときは、ガザを映したものかと思った」

 2月19日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸北部ブルキーンを記者が訪れると、街の外れにある家屋の中でディマ・ワハダンさん(26)はスマホに映る動画を見せてきた。

  • 再開した学校「何もかも足りない」笑顔なく 戦闘再開におびえるガザ
  • 緊迫続く「薄氷」のガザ停戦合意、トランプ氏「移住案」が新たな難題
パレスチナ自治区の地図

■「悪魔の巣」と呼ばれてきた…

共有
Exit mobile version