「ぶえいさん」をご存じだろうか。
中野武営(たけなか)(1848~1918)は、47都道府県で最後にできた香川の分県運動に尽力したことから「香川県独立の父」と呼ばれる。また、香川の地方銀行「百十四銀行」の初期の監査役や、渋沢栄一の後を継いで東京商業会議所(現東京商工会議所)2代目会頭なども務めた、香川を代表する政治家・実業家だ。
成し遂げた偉業は全国区だが、県民でも知っている人は少ない。そんな武営の知名度を上げようと、香川大学の國枝孝之准教授(64)が、地図と史料を組み合わせた「香川・時空間デジタルアーカイブ」を開発した。
知っていたのは「1人か2人だけ…」
きっかけは、武営死後100…