凍り豆腐=2024年5月22日、長野市、高木文子撮影

 かつて戦国武将が重宝したとも言われる凍り豆腐(高野豆腐)を宇宙で食べられる日がくるかもしれない――。凍り豆腐に含まれるたんぱく質に筋肉の衰えを抑える効果があることが最近の研究で分かってきた。無重力になる宇宙飛行だけでなく、ベッドで寝たきりの状態でも筋肉は衰えやすく、宇宙食や病院食などへの活用が期待されるという。

 徳島大の二川健教授(宇宙栄養学)と、旭松食品(本店・長野県飯田市)が2019年から共同研究して、5月下旬に長野市で成果を発表した。研究成果は国内の学会誌にも掲載された。

 宇宙飛行などの環境下で筋肉は減少しやすい。筋萎縮に関わる遺伝子の発現が活発になることが原因で、大豆たんぱく質の摂取により、その傾向を抑えられることも従前の研究で明らかになっていた。

動物実験で明らかになった効果

 今回の研究では、製造過程で…

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