イラン大統領選の決選投票で投票する市民=2024年7月5日、テヘラン、佐藤達弥撮影

 19年ぶりに行われたイラン大統領選の決選投票で、開票作業が6日未明、全国の投票所で始まった。改革派のペゼシュキアン元保健相(69)と保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長(58)が接戦を繰り広げており、大勢は現地時間の6日中に判明する見通しだ。

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 投票は5日午前8時から始まり、当初は午後6時までの予定だったが、段階的に6日午前0時まで延長された。体制支持の度合いを表すともいわれる投票率を上げるための措置とみられる。

 今回は現職のライシ大統領が5月にヘリ墜落で死亡したことに伴う選挙だ。ペゼシュキアン氏が勝てば2001年のハタミ大統領再選以来、23年ぶりの改革派の勝利。一方、ジャリリ氏が勝てば、21年のライシ師の初当選に続き、2回連続の保守強硬派の勝利となる。

 改革派は米欧との現実的な外…

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