住民票の写しなどを交付する窓口=2024年12月11日午後2時53分、東京都世田谷区役所、中村英一郎撮影

 東京都世田谷区は11日、マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアの端末で住民票の写しなどを取得する際の手数料について、来年2~5月は200円から10円に引き下げると発表した。転入や転出が多い時期に、区役所などの窓口を訪れる区民を減らしたい考えだ。

 区によると、区役所や出張所の窓口で証明書を取得しようとすると、混雑時は1時間半近く待つこともあった。今年3、4月に「コンビニ10円」を初めて導入したところ、窓口交付が1万5千件減り、コンビニ交付が3万件増えたことから、来年は期間を拡大して再び導入することを決めた。

 区の試算では、手数料収入が4千万円ほど減る見通しだが、保坂展人区長は記者会見で「窓口まで来て待つのではなく、コンビニですぐ取れれば(区民の)負担時間は縮減する」と話した。

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