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「鯖の熟れ鮨し」を樽から出し、真空パックに詰めて出荷作業をする加工グループの人たち=2024年12月20日、福井県勝山市北谷町北六呂師、鎌内勇樹撮影

 福井県勝山市北谷町で受け継がれ、文化庁の「100年フード」に認定されている保存食「鯖(さば)の熟(な)れ鮨(ず)し」の出荷が20日、始まった。

 脂ののった塩サバを塩抜きし、麴(こうじ)と米を混ぜて詰め、樽(たる)に40~50日漬け込み、乳酸発酵させる。国が指定する特別豪雪地帯の冬の保存食だ。今年は約1500本を仕込んだ。加工グループ代表の山田善吉さん(75)は「今月に入って冷え込み、身の締まった最高の出来栄えになった」と笑顔を見せた。

 近くの「山の駅 よろっさ」や同市内の「道の駅 恐竜渓谷かつやま」で1本税込み2600円で販売。来年1月26日の勝山年の市でも販売する。

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