第97回米アカデミー賞のノミネート作品が23日発表され、性被害を実名で告発したジャーナリスト伊藤詩織さんが監督した「Black Box Diaries」が、長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。また、西尾大介監督の「あめだま」が短編アニメ賞にノミネートされた。授賞式は3月2日にロサンゼルスで開かれる予定。
「Black Box Diaries」は、2月16日に受賞作が決まる第78回英アカデミー賞のドキュメンタリー賞にもノミネートされている。
伊藤さんのドキュメンタリーを巡っては、性被害に関する民事訴訟で伊藤さんの代理人を務めた弁護士が、許諾のない映像や音声が使われていると指摘するなど混乱が生じている。酩酊(めいてい)状態の伊藤さんがホテルに連れて行かれる映像や、警察官が伊藤さんに内々に捜査の進捗(しんちょく)状況を説明する電話の音声が該当するという。制作元によると、日本での公開は未定。