パリで2024年6月30日、フランス総選挙の投票所を訪れたマクロン大統領=ロイター
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同志社大・吉田徹教授(欧州政治、比較政治)

 6月30日のフランス総選挙(下院、定数577)第1回投票で、右翼「国民連合(RN)」がトップに立ちました。マクロン大統領率いる与党連合は、3番手と苦戦しています。決選投票と今後のフランス政治の行方を、同志社大学の吉田徹教授(欧州政治、比較政治)に聞きました。

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 投票率が60%超と高く、RN支持票やマクロン不支持票などが積み重なり、政治参加の意欲が高まったとみられる。投票率が高いほど決選投票に進む候補者が増える。2人以上の争いになる選挙区が多く、帰趨(きすう)が読めない歴史的選挙だ。

 RNの候補の当選を阻止するために、与党連合と左派の政党連合(NFP)が候補者調整する動きもある。ここからRNの議席数はある程度頭打ちとなる可能性もある。

 マクロン氏の支持は就任時か…

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