左から田中葵葉、楪一志、千葉雲雀、四葉ソウの「秘境の文筆家」4氏とコーディネーターの小宮山剛さん=2024年12月17日午後0時34分、宮崎県椎葉村・村図書館、星乃勇介撮影

 「日本三大秘境の一つ」と呼ばれる宮崎県の山村・椎葉村に住み込み、ひたすら小説を書くのが仕事という「秘境の文筆家」が着任して半年が経った。作家の今村翔吾さんと、元・村図書館の司書、小宮山剛さんで発案した、異色の小説家育成プログラム。村外からやってきた若者4人は「半年に1作、500枚」のノルマにどう立ち向かっているのか。どう暮らしているのか。村を訪ねた。

「仕事の定義、正反対に変わった」 千葉雲雀さん(29)=仙台市出身

 村に来る前は東京で会社員として働いていました。椎葉は夜開いている居酒屋がなく、ふらっと寄れる息抜きの場がありません。

 少し物足りないこともありますが、出費は減りました。たまに外に食べに出ますが、基本は自炊しています。保存の利くカレーをよく作ります。

 東京時代はとにかく、仕事が…

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