写真・図版
東京都港区にある気象庁

 気象庁は24日、この冬(10~2月)の予報を発表した。暖冬だった昨年とは違い、西高東低の気圧配置が強まる時期があり、「冬らしい冬」になる見通しで、強い寒気が入って日本海側を中心に大雪になるおそれもあるという。

 9月になっても太平洋高気圧が張り出す影響で、日本列島は暖かい空気に覆われ、「季節の進行が遅れている」という。この傾向は10月初旬まで続き、真夏日(30度以上)となる地域もありそうだ。

 一方、12月以降の気温は全国的にほぼ平年並みが予測される。太平洋東側の赤道近くの海面水温がいつもより低くなり、寒い冬をもたらす「ラニーニャ現象」が発生する可能性がある。ただ、地球温暖化の影響で、基本となる気温が高いため、平年並みとなりそうだ。降雪量は日本海側で平年並みか多くなる見込み。海面水温が高く、水蒸気を含んだ雲が流れ込むと、日本海側が大雪に見舞われる要因となるという。

 気象庁の担当者は「降雪がどの程度極端になるかなどについては季節予報ではわからない。直近の予報を確認してほしい」としている。(力丸祥子)

共有