到着したボージョレ・ヌーボーを手にする航空会社の社員=2024年10月23日午前9時22分、東京・羽田空港、杜宇萱撮影

 フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が23日朝、羽田空港に到着した。サントリーホールディングスが輸入した初荷。販売は11月21日午前0時に解禁される。

 到着機から箱詰めされたボトル計2640本(3.2トン)が次々と運び出され、税関職員が1本ずつラベルに記された原産地や品目などを確認した。

 同社によると、代表的な商品(750ミリリットル)の税込み参考価格は3256円。円安や原材料高などでコストは昨年より上がったが、販売価格は据え置く。輸入量が減少傾向のボージョレの市場を活性化させるねらいだという。今年の国内の輸入量は昨年と同じ約16・5万ケースとなる見通しで、ピークだった20年前の6分の1以下だ。

 今年8~9月は産地が日照に恵まれブドウが完熟しやすかったため、ワインの味は「例年以上にフレッシュ。果実味が口の中で力強くはずむようにいきいきと感じられる濃いルビー色のワインに仕上がった」(同社)という。(新田哲史)

到着したボージョレ・ヌーボーを検査する税関職員(中央)ら=2024年10月23日午前8時53分、東京・羽田空港、杜宇萱撮影

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